企画展
哲学館で2024年度後期の企画展「奥能登の風光」が開始されています。
2024年10月3日
会期:10月1日(火)~2025年3月23日(日)
故郷を思う私の気持の基礎になっているのは、文明や文化の毒に災いされずにまだ多く残っている、古代的な(という意味は原日本的な)風光の跡である。(西谷啓治「奥能登の風光」より)
西田幾多郎の教え子で、石川県能登町宇出津出身の哲学者、西谷啓治(1900-1990)。その生涯のうち、実際に奥能登に住み、過ごした時間は短いものでしたが、故郷をこよなく愛し、度々足を運んでいました。
令和6年元旦に発生した地震により、その奥能登の風光も大きく変化しました。故郷の風光が護持されることを願った西谷がこの災害に直面していたとしたら、どのように感じ、どのような言葉を紡いだでしょうか。
西谷が残した言葉を通して、これからの能登のこと、それぞれの「ふるさと」のことを考える契機となれば幸いです。