ASAMI, Hiroshi Lab. 浅見洋研究室

イベント情報

2023年度寸心読書会
『西田幾多郎講演集』を読む―「実在の根柢としての人格概念」―
 

1947年から続いている、一般の人を対象とした読書会です。
 西田幾多郎の講義や講演を収録した講演集を読み進めます。
 初めて読む方も、一人ではなかなか読むことができないという方も、お気軽にご参加ください。
講師:山本 英輔 氏(金沢大学教授)
定員:50名 ※要申込、先着順(年間受講できる方)
参加費:無料
テキスト:『西田幾多郎講演集』(岩波文庫)
     (テキストをご持参ください。哲学館でも購入できます。)
時間:13:30~15:00

『西田幾多郎講演集』(岩波文庫)に収録されているテキストの一つで、西田が定年退官後の1932年、信州の教員らを対象に行った3日間の講演会の記録です。この講演の中で西田は、私たちの実在の世界は人格的なものだと語り、時間とは何か、自己とは何か、と問いながら考えています。
第1回 4月15(土) 第6回 11月18日(土) 
第2回 5月20日(土) 第7回 12月16日(土) 
第3回 6月17日(土) 第8回 1月20日(土)
第4回 7月15日(土) 第9回 2月17日(土)
第5回 10月21日(土) 第10回 3月16日(土)

新展示
西田幾多郎旧宅(京都・田中上柳町の借家)書斎床の間

新展示
西田幾多郎旧宅(京都・田中上柳町の借家)書斎床の間
2023 年 3 月 28 日(火)~公開!
場所:哲学館 展示室 2 階エレベーターホール
料金:観覧料 一般 300 円(20 名以上の団体 250 円)、高齢者 200 円、高校生以下無料、
障害者手帳をお持ちの方および介助者 1 名無料
休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始、メンテナンス期間
観覧時間:9時~17 時(入室は 16 時 30 分まで)

■京都・田中上柳町の借家
西田幾多郎が京都大学赴任後に住んだ、2 つ目の借家。大正元(1912)年幾多郎 42 歳~大正 11(1922)年幾
多郎 52 歳までの 10 年間を過ごした。この間、幾多郎は京都大学で教授に昇任し、『自覚に於ける直観と反省』
を出版するなど、より一層独自の思想を深め名声を高めた。一方で家庭的な不幸が相次ぎ、妻・寿美は脳溢血で
倒れ寝たきりに、長男・謙は病気で急逝し、幼い娘たちは病気を繰り返した。次男・外彦が「父〔幾多郎〕にと
っても私にも最も思い出の多い家」と回想する、重要な場所である。
平成 28(2016)年まで京都に現存していたが、解体時に保存されていた部材を使って、西田哲学館展示室内
に床の間部分が復元される。

■公開記念講演会
「西田幾多郎旧宅「床の間」復元 もう一つの骨清窟をめぐって」
展示監修をされた福井工業大学・市川秀和教授は、西田幾多郎の住まいについて長年調査・研究を続けてこ
られました。この旧宅解体から復元まで、また西田家の暮らしについて、詳しくお話いただきます(要申込)。
講師:市川秀和(福井工業大学教授)
日時:4 月 22 日(土) 13:30~14:30 〔ホール・無料〕
*見学会(希望者のみ)14:40~15:00 〔市川教授の解説付・要観覧料〕

企画展『善の研究』ができるまで
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会期:3月28日(火)~9月24日(日)

2022年4月、長年日本哲学の研究者の間で「幻の本」と呼ばれていた『西田氏実在論及倫理学』の所在が、哲学館の調査により金沢大学付属図書館の蔵書で確認されました。この資料は、旧制第四高等学校(金沢大学の前身校の一つ)で幾多郎の講義を受講した学生が試験のために印刷した講義草稿『実在論』と『倫理学』を合本して印刷したもので、その後出版される『善の研究』の「第二編 実在」、「第三編 善」のもととなる資料です。
日本で最初の哲学書とも称され、現在に至るまで世界各国で読み継がれてきた幾多郎最初の著作『善の研究』。その成立過程を辿ります。

【企画展関連イベント】要申込・1ヶ月前から受付開始
■ 2023 年度西田幾多郎哲学講座①
「『善の研究』成立と悲哀の体験」
講 師:哲学館館長 浅見 洋
日 時:5 月 27 日(土)13:30 ~ 15:30
参加費:500 円(西田幾多郎哲学講座年間受講者は不要)
■ 講演会
「四高は『善の研究』のふるさと
 金沢大学の蔵書から見た西田幾多郎」
講 師:橋 洋平氏
(金沢大学附属図書館 情報部情報サービス課長)
日 時:8 月 5 日(土)13:30 ~ 15:00 参加費:無料

開催日時】2023年5月21日(日)10:00-16:00(9:30ミーティングルーム開放)
オンライン会議システムZOOM使用
【参加費】学会員3,000円 非学会員5,000円
*お申込みをいただいた方で、当日参加できなかった場合、録画配信を予定。
【参加フォーム】https://forms.gle/7V6EcmNUJxy9mSm4A

 

「人生の終焉を迎える人にどう語りかけるか?」、エンドオブライフケアにおけるコミュニケ-ションをテーマに、オンラインセミナーを開催します。

【講義やシンポジウムの内容】

午前には「非がん疾患の病みの軌跡と予後について」を、東京ふれあい医療生活協同組合 平原佐斗司先生、「予後が悪い難病の方への説明について」を、国際医療福祉大学 荻野美恵子先生が講義いたします。

午後では、「残された時間を告げたあとのフォロー」を、安城更生病院 杉浦真先生が講義し、「人生の終焉を迎える人にどう語りかけるか」を群馬大学 京田亜由美先生、NPO法人マギーズ東京 岩城典子先生が講演いたします。「人生の終焉を迎えた場面でどう語りかけるか?実演で考えてみよう!」では、群馬大学 内田陽子先生、群馬県立県民健康科学大学 戸谷幸佳先生が実演致します。日々の臨床場面だけでなく、生活の場面の中でお困りのことも多くあるかと思います。
ぜひご参加いただき、考える機会となれば幸いです。
締め切りは2023年5月12日(金)です。皆様のご参加をお待ちしております。

浅見 洋 ASAMI, Hiroshi

asami@ishikawa-nu.ac.jp

石川県西田幾多郎記念哲学館長石川県立看護大学特任教授

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