長江弘子編『看護実践にいかすエンドオブライフケア』日本看護協会出版会、第3版1刷が1月30日付で刊行されました。第2章1「死生観を基盤としたエンドオブライフケア構築のために」を執筆しました。
2026年2月14日

その人の生きる」をささえる 生活文化をもとに基本と事例を刷新
新たに「コンパッション」「グリーフケア」「健康な人へのエンドオブライフケア」などの概念を加え、基礎となる理論編をいっそう充実させました。
実践事例も、病いとともに生きる「その人」を生活者として捉える視点を軸に、慢性疾患や障害とともに生きる人々を含めて全面的に見直しています。人生の経過という時間軸を踏まえ、その人の意思表明と実現を支え、「生きる」を支えるエンドオブライフケアの実践を導く1冊です。
理論編
第1章 生活文化に根差したエンドオブライフケアとは
1 エンドオブライフケアとは
2 エンドオブライフケアとgood deathの概念
3 エンドオブライフケアを支える人と人とのつながり
4 エンドオブライフケアとグリーフ:看護職が行う家族へのグリーフケア
第2章 エンドオブライフケアの基盤となる日本の社会的背景
1 死生観を基盤としたエンドオブライフケア構築のために
2 エンドオブライフケアに関する生命倫理的課題:安楽死と尊厳死を中心に
3 生と死を学ぶ場:対話としてのエンドオブライフケア
4 高齢者施設におけるエンドオブライフケア:制度の変遷との関連
5 心を癒やし、元気づける情緒的な建築の力
6 共生社会のあり方とエンドオブライフケア:社会を変える、社会が変える
第3章 エンドオブライフケアのアプローチ方法としての意思決定支援
1 アドバンス・ケア・プランニングの変遷と日本における展開
2 意思形成・意思表明・意思実現の意思決定支援のプロセス
3 アドバンス・ケア・プランニングの実践モデル:継続看護マネジメント
4 意思決定支援とヘルスリテラシー
5 ACPの準備性を高めるはたらきかけの重要性
6 意思形成・意思表明のためのツールとしてのカードゲーム
実践編
第1章 エンドオブライフケア実践のためのチーム・組織的アプローチ
1 エンドオブライフケアにおける看護実践の構成要素
2 健康な人へのエンドオブライフケア
A:社会的処方とエンドオブライフケア
B:子育てとエンドオブライフケア
C:地域におけるエンドオブライフケア
3 死が差し迫っていない人への相談支援におけるエンドオブライフケア
4 地域で慢性疾患とともに生きる人へのエンドオブライフケア
5 「最期まで食べる」を支えるアプローチ
第2章 疾患や症状の特徴を踏まえたエンドオブライフケア
1 病いの軌跡
2 終末期の苦痛と緩和について
3 時間軸で捉えるアプローチ
A:呼吸器疾患とともに生きる人と家族
B:心不全とともに生きる人と家族
C:腎不全とともに生きる人と家族
D:認知症とともに生きる人
E:神経難病とともに生きる人と家族
F:精神疾患とともに生きる人と家族
G:障害とともに生きる人と家族
H:脳血管疾患とともに生きる人と家族
I:摂食嚥下障害と食支援
J:糖尿病とともに生きる人と家族
K:災害に遭った人と家族

第二章 西田哲学の視座でエンドオブライフケアを考える――終末期ケアのパラダイム転換を辿りながら(浅見 洋)
門林道子『闘病記の社会史 私をつむぎ他者とつながる物語』青弓社が刊行されています。
2026年1月25日
闘病記の社会史 私をつむぎ他者とつながる物語
門林道子著
定価 3400円+税
ISBN978-4-7872-3567-1 C0036
書店発売日 2026年01月08日
本書は、『闘病記』をライフワークとする著者の渾身の一冊です。
1920年代に闘病という言葉を生み出した小酒井不木の著作をはじめ、小林麻央など現代の著名人、さらには現役の医師が書いた闘病記まで、100冊を超える闘病記を丹念に読み解いています。海外で書かれた病気体験記の事例やジェンダーの視点を組み込みながら、「闘う」から「ともに生きる」へと変化してきた闘病記の歴史をたどり、そこに刻まれた医療や社会、死生観の変化を追っています。
結核やがんが「不治の病」と呼ばれた時代から病と共存する現在への移り変わりのなかで、患者が現実を受け入れて自己の経験をつづり、患者同士をつなげる闘病記という「生の声」に光を当てて、私たちの生き方や望ましい医療のあり方を根本から問い直すきっかになるかと思います。
石川県西田幾多郎記念哲学館
石川県西田幾多郎記念哲学館は日本を代表する哲学者・西田幾多郎の思想や人生にふれられる哲学の博物館です。西田博士の業績やゆかりの品を紹介しながら、哲学を身近にわかりやすく解説しています。 美しい建物見て、ぼんやりと時間を過ごしながら自分と向き合うという気軽な気持ちで訪れてみてはいかがですか。
【開館時間】9時00分~17時00分(入館は16時30分まで) 【休館日毎週月曜日】(祝祭日の場合は、その翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)

A5上製・420頁
ISBN: 9784814006212
発行年月: 2025/12
- 本体: 6,800円(税込 7,480円)
伊藤貴雄編『新カント派の哲学と近代日本ー受容と展開』東洋哲学研究所が刊行されました。
2025年12月18日
『新カント派の哲学と近代日本――受容と展開』
2025年12月10日発売、5,800円(税込)、ISBN 978-4-88596-091-8
総勢29人の執筆者による41編の論文・コラムによって近代日本における新カント派の受容と展開を辿っています。
第2部 大正期——受容と定着
ベルリンの左右田喜一郎………加藤泰史
超越的場所——西田幾多郎におけるリッカート価値哲学への応答………板橋勇仁
『永遠平和のために』と『ドイツ国民に告ぐ』——朝永三十郎とその時代………杉田孝夫
田邊元における「弁証法」の形成——「文化」を手がかりとして………福谷茂
大正期における文化論争と土田杏村のプロレットカルト論………大木康充
土田杏村『象徴の哲学』と西田幾多郎——あるいは「京都学派」前史………鈴木亮三
人物案内コラム
⑮高橋里美——新カント派をめぐる人物交流と体系の構築………直江清隆
⑯和辻哲郎——和辻哲郎と「文化価値」論………大橋容一郎
⑰戸坂潤——新カント派としての………福谷茂
⑱高坂正顕——カント研究と歴史哲学を繫いだ新カント派研究………渡辺恭彦
⑲高橋ふみ——近代日本初の女性哲学者………石神豊
⑳佐藤省三——「日本新カント主義」の可能性………福谷茂
㉑丸山眞男——価値(超越性)と歴史(存在拘束性)の狭間で………田渕舜也
㉒廣松渉——戦後日本における新カント派の継承と再興………渡辺恭彦

北國新聞11月4日朝刊に西田幾多郎と高橋ふみに関する記事が掲載されました。
2025年11月4日
「西田幾多郎、めいの縁談で「相手の研究」 同僚通じ芥川龍之介に協力依頼、手紙発見」
2025年11月3日付 北國新聞3面トップ
超高齢化社会を迎え、誰もがいつ余命宣告を伝えられても不思議ではない時代において、「ターミナル」を次世代への、あるいは自身の深部への「トランジット」と捉えて、ホスピスとアートの幸福な融合を目指す「お仕舞い」の哲学!

西田哲学を底の底から理解するための必須の思索がここにある。それはまことの「私」を生きる力の「元」に気づかせてくれる。
あなたと私との間に、星と星をへだてている無限の虚無がある。しかしその私たちの足元に広がる底の無い断絶は、西谷啓治の思索に包まれることで、虚無の深淵の元で、かえって共に生きることのリアルさの自覚となる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



