ASAMI, Hiroshi Lab. 浅見洋研究室

アサミヒロシ

開館20周年を記念して、新たなグッズ「哲学者ふせん」を作成しました。
論文などで繰り返される西田幾多郎の書き癖を、西田の直筆文字で再現。
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ちょっとした伝言や、贈物に添えるメッセージなど、
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価格:250円(税込)
内容:「であるのである」「でなければならない」2種×50枚セット

ご来館の際は、是非お手に取ってご覧ください!

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【期間】
塗装工事:令和4年9月6日(火)~9月22日(木)
燻蒸作業:令和4年9月26日(月)~10月3日(月)
期間中、哲学館の敷地に建つ西田幾多郎書斎「骨清窟」の塗装工事及び薬剤散布による燻蒸を行います。
安全のため立ち入り禁止区域には入らないようお願いたします。
また、本館につきましても、9月27日(火)は展示室メンテナンスのため臨時休館となります。

ご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
石川県西田幾多郎記念哲学館

1986年から続いてきた学会ですが、今回で幕を下ろすことになりました。

参加費は不要ですので、ご関心の皆さまの参加を期待しております。

北陸宗教文化学会閉会記念研究発表会
日時:8月27日(土)2時から5時40分まで
場所:金沢大学サテライトプラザ3階研修室
プログラム:
14:00-14:10 開会あいさつ
14:10-15:20 閉会記念講演 浅見洋「今世紀における西田哲学研究の変遷とその現在」
15:30-17:30: 一般演題
15:30-16:10 大熊玄:「エーリッヒ・フロムの仏教理解とその受容」
16:10-16:50 鈴木康文:「ヒトの自己家畜化と進化倫理学」
16:50-17:30 宮島光志:「三木清と務台理作―新たなヒューマニズムの模索」
17:30-17:40: 閉会あいさつ

 

〈講演録〉

西田哲学と「東洋的世界観の論理」ー日本文化の問題再考・・・・・・・・・・・・・・・・・・・西平  直

西田幾多郎と内村鑑三、あるいは哲学と宗教の関係について・・・・・・・・・・・・・・・・・・関根 清三

〈シンポジウム「生死(しょうじ)とケアと西田哲学」〉

エンドオブライフケアの現在とアポリア――場所的論理は新たなケア把握の視座たり得るか――・・浅見 洋

行為的自己の否定性と生命の表現──西田幾多郎におけるケア論の可能 ──・・・・・・・・・・・丹木  博一

 

 

 

【リンク】

https://kyushinkai.jimdofree.com/%E6%A9%9F%E9%96%A2%E8%AA%8C-%E6%B1%82%E7%9C%9F/%E6%B1%82%E7%9C%9F-%E5%90%84%E5%8F%B7%E7%9B%AE%E6%AC%A1/%E6%B1%82%E7%9C%9F-%E7%AC%AC27%E5%8F%B7/

第27号目次■

特別寄稿

研究論文

小田 直寿 家永三郎における田辺哲学の受容と新たな展開

藤本 憲正 阿部正雄のケノーシス的神と倫理―ジョン・B・カブ・Jr.との交流を中心にして―

Tak-Lap Yeung Kant, Nishida, and Mou on Intellectual Intuition: a transcultural comparison

URAI Satoshi Tanabe Hajime’s Social Ontology: From the “Logic of Species” to the “Logic of Love”

黃 雅嫺  進化與改造―張東蓀對柏格森的《創造進化論》的翻譯與繼受―

 

書 評

朝倉 友海 東アジア哲学の条件―『東アジアにおける哲学の生成と発展』(廖欽彬・伊東貴之・河合一樹・山村奨編)に寄せて―

佐藤 麻貴 生成する偶然性―有限性の超克としての偶然性の役割―

田島 樹里奈 「還相」に託された「友愛」と「希望」―田辺元の社会的実践―

山本 舜  有からの創造―哲学史家としての田辺元―

小林 昌平 「死者」から受け取る「死」―田辺とハイデガーの根底で―

東洋の思想的伝統を踏まえ新しい哲学の眺望を切り開いた『善の研究』を西田哲学研究の第一人者が読み解いた優れた入門です。

  • Publisher ‏ : ‎ 筑摩書房 (August 8, 2022)
  • Publication date ‏ : ‎ August 8, 2022
  • Language ‏ : ‎ Japanese
  • Paperback Shinsho ‏ : ‎ 278 pages
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4480075011
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4480075017

開館20周年記念 新グッズ「哲学者ふせん」発売!(8/13~)

開館20周年を記念して、新たなグッズ「哲学者ふせん」を作成しました。
論文などで繰り返される西田幾多郎の書き癖を、西田の直筆文字で再現。
この付箋を使えばあなたのメッセージも西田独特の文体に!?

ちょっとした伝言や、贈物に添えるメッセージなど、
さまざまな場面でお使いいただけます。

価格:250円(税込)
内容:「であるのである」「でなければならない」2種×50枚セット

ご来館の際は、是非お手に取ってご覧ください!

~SNSイベント「『哲学者ふせん』のススメ」実施!~

「哲学者ふせん」のユニークな使い方を大募集!
ハッシュタグ「#哲学者ふせん」「#西田幾多郎記念哲学館」をつけて、
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イベント詳細はこちらをご覧ください。
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【第42回夏期哲学講座の公開講演】

「ソポクレス『オイディプス王』考 一つの哲学的アプローチ 」

日時:8月21日(日)14:30~16:00

講師:秋富 克哉 氏(京都工芸繊維大学教授)

会場:石川県西田幾多郎記念哲学館 哲学ホール

※受講生以外も聴講できます。 (参加費 500 円、 要申込)

小野寺功『日本の神学を求めて』春風社、2022/5/13が発売されました。

小野寺功先生は1929年岩手県生まれ。上智大学大学院哲学研究科修了。清泉女子大学名誉教授です。年月を経ても変わらない、先生の真摯な思索に驚いています。
書籍の紹介には以下のようにありました。
ー-------------------------------
キリスト教の日本への受肉化(インカルチュレーション)を生涯のテーマとしてきたキリスト者の最初期の直感的思索。初めての書籍化。

【目次】
序に代えて 悲劇的体験──大き過ぎる課題
第1章 伝統と創造の課題における「日本的霊性の理念」
第2章 日本的霊性の自覚の論理としての西田哲学
第3章 東西文化の論理的対質──場所的論理の重要性
第4章 場所的論理とキリスト教的世界観──西田哲学超克の一方向
第5章 現代の課題としての「キリスト教の辯證」
第6章 イデアリスム・絶対無・神をめぐって──新しい日本精神史の回転軸となるもの
第7章 総合点「三位一体のおいてある場所」としての絶対無の把握の重要性──日本の神学の創造的基盤
第8章 日本的思惟における「絶対弁証法」と三位一体の実存弁証法
第9章 世界教会の理念における日本の霊的使命──カトリシズムの自己更新と日本的霊性との出会い
第10章 日本私学の「道徳・宗教教育」についての一提言
あとがき

日本の哲学「幻の本」を初めて確認  西田幾多郎『善の研究』原本を金大図書館が所蔵    

                          金沢大学附属図書館、石川県西田幾多郎記念哲学館

1.概要

  • 石川県西田幾多郎記念哲学館(以下「西田哲学館」)の調査により、西田幾多郎の主著『善の研究』の一部の原本(初出と推定される資料)となる資料『西田氏実在論及倫理学』を金沢大学附属図書館(以下「金大図書館」)で所蔵していることを確認した。
  • この資料の所在が確認されているのは、現時点では金大図書館所蔵分のみである。
  • 日本の哲学史研究者間で長年「幻の本」であった『善の研究』の原本を金大図書館が所蔵していることを知らせることは研究上意義のあることである。
  • 資料『西田氏実在論及倫理学』との照合により、第四高等学校(以下「四高」)で西田の講義を受けた学生が所有していたほぼ同形態の異本『実在及道徳論』も見つかった(西田哲学館蔵)。

2.確認の経緯

  • 2022年4月28日 西田哲学館 浅見洋館長から、金大図書館に『西田氏実在論及倫理学』の所蔵状況に関するレファレンス質問があり、調査を行なったところ、金大図書館 中央図書館書庫 駒井文庫に入っていることを確認した(→調査の詳細については補足資料①)。
  • 駒井文庫は、元四高教員の駒井徳太郎氏旧蔵の蔵書で、1955(昭和30)年金大図書館に寄贈されたものである。駒井氏は1908(明治41)年に四高に赴任しており、その時に当時、四高の教員だった西田幾多郎と接点があったと考えられる。

3.『西田氏実在論及倫理学』について

  • 日本最初の哲学書である『善の研究』(初版は1911(明治44)年)の第2編(実在)、第3篇(善)とほぼ同一内容の資料(→図1、図2)。
  • 総ページ数:141p 大きさ:23cm
  • 奥付はなく、正確な出版印刷年は不詳だが、『善の研究』の原本(初出と推定される資料)と言われてきたもの。
  • 四高での西田の「倫理」講義を1906(明治39)年9月開始の年度に受講した四高学生、小笠原秀美(『北辰会雑誌』編集者)と河合良成(三々塾塾生、リーダー格の学生)が試験のために印刷した『実在論』、『倫理学』を、のちに合本して印刷したのもの。
  • 『倫理学』、『西田氏実在論及倫理学』の実物を見たとする研究者の証言は残されているものの、現在の研究者で実物を見た人はいなかった。

4.『善の研究』の成立の経緯と初出について

  • 『善の研究』は、雑誌に公表された論文と四高での講義ノートを基にした印刷物とを合わせて刊行されたものである。
  • 『善の研究』各編の初出は次のとおりである。

第1編「純粋経験」の初出

西田幾多郎(1908)「純粋経験と思惟及意思(未完)」北辰会雑誌第51号及び52号の付録, pp.1-18、19-33(1908年6月22日、24日発行)

第2編「実在」、3編「善」の初出

西田の四高での講義ノートを四高の学生が印刷・製本した冊子(いくつか異本があり、今回、金大図書館で所在が確認された『西田氏実在論及倫理学』もその1つ)

第4編「宗教」の初出

第1-3章 西田幾多郎(1909)「宗教に就て」丁酉倫理會倫理講演集 第80輯,pp.48-72

第4章 西田幾多郎(1909)「神と世界」丁酉倫理會倫理講演集 第82輯,pp.65-73

第5章 西田幾多郎(1907)「知と愛」精神界 7巻8号,pp.13-15

  • 第2編、第3編の初出と推定される資料について(→詳細は補足資料②参照)
  • 第2編、第3編の初出は、上記のとおりだが、印刷に関わった小笠原秀美や学生のリーダー格であった河合良成の証言、西田の日記での記述、後の研究者(下村寅太郎や茅野良男など)の報告によれば、印刷されたものには『実在』『倫理』、そして『西田氏実在論及倫理学』があり、1906~1907年に印刷されたと推定される。
  • 『西田氏実在論及倫理学』より先に印刷されたと考えられる『実在』、『倫理学』については、現在、実物確認、所在確認はできない
  • その他、西田哲学館で確認された、西田幾次(ママ)郎『実在及道徳論』は、『西田氏実在論及倫理学』とほぼ同様の冊子(内容、頁付がほぼ一致)であり、『西田氏実在論及倫理学』は、その訂正版と推定される。ただし、製本されたのはかなり後年と考えられる。
  • その他、いくつか先行する報告はあるが、それらの関係や内容の差異、1911年に刊された『善の研究』との関係は確認するすべがない。

 

5.『西田氏実在論及道徳倫理学』の所蔵の確認についてのコメント

(1)金沢大学附属図書館長 岩見 雅史

日本最初の哲学書であり,日本哲学の座標軸とも言われる『善の研究』は、西田幾多郎が京都帝国大学に助教授として移った翌年,1911年に彼が40歳の時刊行された本です。

今回確認された資料では,『善の研究』が,教鞭をとっていた旧制第四高等学校で学生,なかでもその後著名になる河合良成らの逸材に対して語られ,その難解な思想を学生が必死で理解しようとしていたことを示す物的な証拠です。

今回の発見は,『善の研究』の構想が,彼が30歳台の最も充実していたと思われる時代に四高で考えられたことを端的に示しています。また,彼が12歳から過ごした金沢の地が育んだ哲学と言っても良いのではないかと思います。

金沢大学の源流は日本哲学の座標軸の1つの原点とも言えるのではないかと,今回の発見を喜んでいます。同時に,四高の伝統を受け継ぐ,金沢大学ならではの貴重書として,今後も大切に保管します。

(2)石川県西田幾多郎記念哲学館長 浅見 洋 

『善の研究』(1911年)の「初出」、ないしは「原本」が第四高等学校における西田幾多郎の「倫理」講義を、当時の学生が印刷に付したものであるというのは、西田哲学研究者の間では一般化した理解である。しかし、過去にそうした「初出」とされる印刷物について記した研究者(下村寅太郎、茅野良男など)はいるが、現存の研究者でその現物を見た人はいない。

そこで、西田幾多郎記念哲学館の浅見と中嶋は「初出」の一つである『西田氏実在論及倫理学』について記している故茅野良男氏の蔵書を管理している大分県豊後竹田の市立図書館を訪ね、資料調査をおこなった。膨大な資料に悪戦苦闘しながら、ようやく見つけ出したのが『西田氏実在論及倫理学』のコピーであり、その扉には金沢大学の蔵書印が押されていた。

そのため、大分から金沢大学附属図書館に連絡し、調査を行っていただいた結果、現物が金沢大学中央図書館書庫の駒井文庫にあることが確認された。日本最初の哲学書と称される『善の研究』の「初出」が、それが誕生した旧四高を前身とする金沢大学図書館で確認された意義は大きい。また、日本哲学や西田哲学の形成過程をより詳細に解明するための貴重資料でもある。

浅見 洋 ASAMI, Hiroshi

asami@ishikawa-nu.ac.jp

石川県西田幾多郎記念哲学館長石川県立看護大学特任教授

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