『西田哲学会年報』第20号〈令和5年7月〉が刊行されました。
2023年7月19日
〈講演録〉
山際壽一「今西錦司の思想に西田哲学を見る」 1
西田の「場所的論理とエックハルトの「本質的始原論」
―「万有在心論(Panentheismus)の視点から 20
〈シンポジウム「経験の〈場〉-「善の研究」からの展開〉
板橋勇仁「経験の場―『善の研究』からから「歴史的身体」の形へ」 81
安倍浩「心身土―おこり・いきおい・いきあわせ―」 98
Mika Imono; Body Tequnique and “Pure Experience”:
Nishida Kitaro’s An Inquiry into the God 125
他、研究論文、書評等
北陸宗教文化第33号、2023年3月31日発行
浅見洋「21世紀における西田哲学研究と哲学館お歩みを辿る」9-26頁2001年以降の西田哲学研究と石川県西田幾多郎記念哲学館の歩みを概説しました。本稿は2022年度の石川県西田幾多郎記念哲学館の西田幾多郎講座第1回の講演内容と2022年8月27日に金沢大学サテライトプラザで開催された北陸宗教文化学会閉会記念講演「今世紀における西田哲学研究の変遷とその現在」を改変したものです。
清水邦彦『お地蔵さんと日本人』法蔵館、2023年7月が刊行されました。
2023年7月3日
清水邦彦『お地蔵さんと日本人』法蔵館、2023年7月、1980円
路傍やお寺など、あちらこちらに祀られているお地蔵さん。日本人にもっとも親しみやすい菩薩だが、なぜ、そこに安置されているのか?いったい何ものなのか?インドから日本、古代から現代までの歴史、文学、民俗などの豊かな事例からわかりやすく考察して、お地蔵さんの奥深い世界を紐解き、日本人の信仰を明らかにする。
- 書名:近現代における宗教の変容を指すのに用いられてきた「世俗化」という概念について、長い間激しく交わされてきた議論の歴史を振り返る
- 著者:諸岡了介
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MINERVA 社会学叢書
世俗化論の生成 – 宗教という問いのゆくえ価格 ¥4,950(本体¥4,500)
- ミネルヴァ書房(2023/07/24発売)
鈴木大拙館名誉館長・岡村美穂子さんがご逝去されました。
2023年6月21日
日時:2023年6月17日
享年88才
1935年5月、米国ロサンゼルスに生まれる。1951、鈴木大拙博士と出会い、41年の御逝去まで師事する。ハンター・カレッジとコロンビア大学に学ぶ。1969年から1998年まで『ザ・イースタン・ブディスト』編集員。1974年から1980年国際交流基金役員秘書室主任。2011年の鈴木大拙館開設以来、大拙館名誉館長。上田閑照先生との共著で『思い出の小箱から―鈴木大拙のこと』、『大拙の風景-鈴木大拙とは誰か』『大拙の風景-鈴木大拙とは誰か』『鈴木大説の風景』がある。
2023年2月16日、金沢・現代会議での木村宣彰氏(鈴木大拙館 館長)、姜尚中氏(熊本県立劇場館長・鎮西学院大学学長、鈴木大拙館アンバサダー)との対談で石川県内に訪問された最期であった。
秋富克哉『ハイデッガーとギリシア悲劇』京都大学学術出版会が刊行されました。
2023年6月15日
秋富克哉『ハイデッガーとギリシア悲劇』京都大学学術出版会(学術選書 111)
- 発売日 : 2023/6/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 252ページ
- ISBN-10 : 481400477X
- ISBN-13 : 978-4814004775
【内容】
哲学者のギリシア悲劇論と言えば、アリストテレス、ニーチェのものが知られているが、本書は、ハイデッガーのギリシア悲劇論という、従来ほとんど取り上げられていない主題を論じる。主著『存在と時間』における背景から、講義録や覚書き、さらに近年注目の「黒表紙のノート」までをもとにこの主題に接近し、ハイデッガーの思索の道程を解明するとともに、ギリシア悲劇が有する哲学的、今日的意義を問う。
『点から線へ』第72号が刊行されました。
2023年5月10日
企画展図録「『善の研究』ができるまで」が刊行されました。
2023年5月10日
企画展
『善の研究』ができるまで
2023年3月28日~9月24日
石川県西田幾多郎記念哲学館 2階展示室
図録
発行日:2023年3月30日
執筆 石川県西田幾多郎記念哲学館
浅見洋
中嶋優太
藤本夏実
山名田沙智子
*哲学館にて販売 500円
『西田幾多郎未公開ノート類研究資料化 報告6(2022)』を刊行しました。
2023年5月6日
浅見洋・中嶋優太『西田幾多郎未公開ノート類研究資料化 報告6(2022)』石川県西田幾多郎記念哲学館、2023年3月31日を刊行しました。
(主な内容)
「第一部 報告」2022年度の研究資料化事業の報告
「第二部 寄稿」
高橋麻帆「1930年前後の購入図書手帳~西田幾多郎旧蔵本(4)
「第三部 翻刻」
中嶋優太 翻刻本文「論理学講義ノート」(A08:1-28)
*哲学館で販売しております。
西洋哲学の伝統のみならず、当時最新の現象学の潮流とも対峙し、それらとは異なる論理で独自に思索した西田幾多郎と田辺元。絶対無、直観や経験、場所や時間といった主題群をめぐって二人の哲学者は何を共有し、どうすれ違ったのか。フッサール、ハイデガー、九鬼との関係も視野に収め、争点となった哲学的問題の数々を、固有の文脈のなかで丁寧に解きほぐす。全10章・補論3章の最新読解。
- 出版社 : 法政大学出版局 (2023/5/2)
- 発売日 : 2023/5/2
- 単行本 : 402ページ
- ISBN-10 : 4588130366
- ISBN-13 : 978-4588130366