盛永審一郎『安楽死を考えるために 思いやりモデルとリベラルモデルの各国比較』丸善出版が刊行されました。
2023年12月11日
盛永審一郎『安楽死を考えるために 思いやりモデルとリベラルモデルの各国比較』丸善出版、2023年11月、2860円
安楽死法をもつ国が増え〔オランダ(2002)、ベルギー(2002)、ルクセンブルク(2009)、コロンビア(2015)、カナダ(2016)、ニュージーランド(2021)スペイン(2021)等〕、また自死支援を法律で許容する国も増え〔スイス(1942)、アメリカのオレゴン州(1997)などの各州、オーストラリアのビクトリア州 (2019)および各州、ドイツ(2020)、オーストリア(2022)等〕る中、本書では、これらの国の安楽死法の内容を分析することを通じて、安楽死法を基礎づけている「人間の権利」、さらにはその権利の根底にある道徳原則を抽出し世界の「安楽死」の法・原理の鳥瞰図を描き出すことによって、我が国の安楽死法議論へのたいへん有益な情報を提供する。
第1章 オランダの安楽死と法
第2章 オランダ安楽死法と倫理
第3章 安楽死法アトラス――思いやりモデルとリベラルモデル
第4章 子どもの安楽死——非自発的安楽死
資料1 世界の終末期医療の最新データ
資料2 世界の安楽死法の比較表